ローチョコレートとは、「神々の食べ物」と呼ばれたカカオの持つ豊かな成分を、ありのまま伝えられるよう、全工程を48℃以下で作った、カラダに優しく健康的なチョコレートです。
ここでは、ローチョコレートに関心がある方に向けて、若干の説明をいたします。
1 「ローチョコ」は「生チョコ」ではありません
「ローチョコレート」の「ロー」は「Raw」(生の)という意味ですが、ローチョコレートは、いわゆる日本でいうところの「生チョコ」とは全く異なるものです。
日本の「生チョコ」は日本発祥のチョコレートの商品名であり、口溶けを良くするためにチョコレートの中にクリームや洋酒等を混ぜています。
一方、「ローチョコレート」は、2000年代初期にアメリカで起きた「ローフード・ムーブメント」の中で始まったチョコレートで、「ローフード」の調理方法に従って作られています。
2 ローチョコレートの調理方法
ここでは、「ローフード」の調理方法を使って、ローチョコレートがどう作られるのか、具体的な調理方法をご紹介いたします。
- Raw:全行程を48℃以下で行う。
- Vegan:ヴィーガン=動物性材料不使用
- No Refined Sugar:精製された砂糖不使用。
- Fair Trade & Organic:フェアトレード+オーガニックのカカオを使用
- 化学的な香料や添加物、保存料を使わない。
ローカカオ以外の材料(甘味料、スパイスなど)については、必ずしも上記の条件に合致しない場合もあります。
ローチョコレートはこうした手法を採用することにより、カカオが本来持っている成分(栄養・酵素・生命力・エネルギー)を、最も高い状態でチョコレートにすることを目指しています。
3 ローストしない理由
ローチョコレートは、全ての工程を48℃以下で作るため、通常のチョコレートとは異なり、カカオ豆のローストの工程がありません。
通常のチョコレートでは、カカオ豆をローストすることにより、以下のメリットを享受しています。
- 香りや味の深みを引き出す
- 菌を減らす
- 皮を剝きやすくなる
一方、ロースト処理は、カカオに備わる豊かな恵み(栄養素・酵素・生命力・植物としてのスピリットなど)を加熱処理によって損なう場合があります。ローチョコレートは、あえてローストしないことにより、そうしたカカオの恵みを最大限に活かすことを最優先にしています。
4 歴史的な位置づけ
カカオは、紀元前2000年頃から、メソアメリカ地域(メキシコおよび中央アメリカ北西部)において、祭祀で飲む飲み物として、あるいは、薬として、通貨として、神聖なものとして大切に扱われていたことが、古代マヤ・アステカ文明の遺跡から分かっています。
そんなカカオですが・・・コロンブスが1502年にカカオをスペインに持ち帰って以降、ヨーロッパの上層階級を中心に拡がっていきました。19世紀には、カカオバターとカカオパウダーに分ける技術が生まれたことで、ついに「チョコレート」が誕生します。この後もミルクチョコレートが作られるなど、チョコレートは発展と多様化、世俗化、そして商品化が進み、現在、私たちが楽しんでいるチョコレートに発展・進化してきたと言えます。
ローチョコレートは、古代メソアメリカで大切にされていたカカオの豊かさや神聖さを「復活」させながら、同時に、近代ヨーロッパから現代に至るまで世界中で発展してきたチョコレート菓子としての味わいや美しさをも持たせようとする、極めて折衷的で、かつ野心的な食べ物を志向していると言えましょう。
※ より詳しい起源・歴史の話はこちらにまとめました:ローチョコレートはどう生まれた?
5 詳しくはこちらもご覧ください
ローチョコレートを初めて選ぶ方へ:「読みもの」で、選び方とギフトの考え方をまとめています。